マヤのシンボル
マヤ文明のスクリプトで書かれた最古のものは紀元前
250年のものですが、スクリプトが作り出されたのはそれよりも前であると考えられ
ています。マヤ文明は多くの象形文字を使った洗練された文明であったことが知られています。
マヤ文明の象形文字は、石や骨に刻んだり、さらには壺に
描いたり本に書かれたりしていました。それらのテキストには、主に天文学と宗教
観に関する内容が書かれていました。
ここでは、マヤ文明の人々が言葉や考えを表現するために
使っていた主なロゴグラムを紹介します。
古代マヤ文明のシンボルには多くのものがありま
す。その中で最もよく知られているシンボルを以下に挙げます。
マヤの数字は、コロンブス以前のマヤ文明で使用されてい
た20進法(ベース20)の数字システムでした。
数字は三つのシンボルで構成されています;ゼロ
(貝殻の形)、一 (一点)、五 (棒)。
例えば、19は横線が3つ重なった上に4つの点が横に並んでいます。
以下がマヤ数字の図です。
ハアブはマヤの太陽暦で、18か月で構成され1か月は
20日間でした。さらに1年の最後には、Wayeb
(または正書法で16番目の Uayeb)として知られる、5日間の("無名の日") が追加されました。
ハアブカレンダーのそれぞれの日は、その月の日にちの数
字と月の名前で識別されていました。日にちの数字は "座席"
と呼ばれる名前をもった月の字形と合わせて表現され、通常は月の名前は0日目として使われていましたが、少数派の間では前月の20日目とすることもありま
した。後者の例ではPopはWayebの5日目となります。多くの場合、一年の最初の日は0
Pop (Popの座席)から始まりました。そして、1 Pop、2 Pop と19 Pop まで続き、その後 0 Wo、1 Wo
というように続きました。
ツォルキンもハアブも年は数えませんでした。ツォルキン
とハアブを組み合わせると、一般的な寿命よりも長い52年は同じ組み合わせが
巡ってこないことから、年数は使わずツォルキンとハアブを組み合わせた日付で多くの人には十分だとされていました。
この二つのカレンダーはそれぞれ260日と365日を
ベースとしていたので、52ハアブ年ちょうどでサイクルが1周することになりま
す。この周期はカレンダーラウンドと呼ばれていました。カレンダーラウンドの最後はマヤ人にとって不穏と悪運の期間とされていたので、神がさらに52年を
与えてくれることを期待し待ち続けていました。
以下にハアブカレンダーを示します (365日)。
神聖マヤ暦の260日です。
メソアメリカのロングカウントカレンダーは、コロンブス
以前のメソアメリカ文明、その中でも特にマヤ人によって使われていた繰り返しの
ない20進法(ベース20)とベース18のカレンダーです。そのため、マヤ(マヤ族)
ロングカウントカレンダーと呼ばれることもあります。ロングカウン
トでは、修正された20進法の符号を使って、神話が作成された日である、グレゴリオ暦の紀元前3114年8月11日に該当する日から経過している日数を示
しています。
ロングカウントカレンダーは記念碑などに広く使われてい
ました。
マヤのロングカウントカレンダーとそのシンボルを
以下に紹介します。
これらが現在
までに発見された主なマヤのシンボルです。今後さらにマヤのシンボルが発見され文書化された場
合には、このセクションにそれらの古代マヤ文明のシンボルを追加していきます。
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