母性のシンボル

時代を超え普遍

私たちは文字を発明するよりも以前から私たちの考えを伝えるためにシンボルを使ってきました。今日私たちが使用しているシンボルのいくつかは、知的な人間 のコミュニケーションが起源になっています。様々な地理的な違いや文明文化の違いを超えて、最も永続的なシンボルが母性や母親に関連する生殖、出産、指 導、保護、犠牲、慈悲、信頼、知恵などを表すシンボルです。

Chaliceこのシンボルは一般的にカップとも呼ばれています。異教思想で、カップは女性的な要素である水を象徴しています。カップ は女性の子宮に形が似ていることから、一般的に女性の生殖機能と子宮の女神のシンボルと考えられています。妊娠と生命の創造という女性に贈られた繁殖機 能、女性の直感や霊感能力、潜在能力などを包括したシンボルです。キリスト教では聖杯はキリストの血を象徴するワインが注がれた入れ物であったため、聖餐 のシンボルです。しかし、最近ではクリスチャンではない人々の間では杯を手にするのは女性の子宮のシンボルを表しています。

古代ケルトのシンボル

母カラス

Crow Mother母カラスまたはAngwusnasomtakaは母の養育 や愛を表しています。彼女は全てのカチナの母であると考えられていて、全てのメサから最も偉大な尊敬を集めています。彼女は冬至と夏至に現れ、豊作な作物 で新し生命の始まりを象徴している、かごいっぱいの植物の芽を運んでくると信じられています。また、彼女は子供のためのカチナ儀式の時にも現れ、儀式で使 うユッカの刀を持ってきます。ユッカの刀は鞭としてフ・カチナによって使われています。母カラスは鞭が使い古くなるたびに全てのユッカ刀を取り換えます。

ラクシュミーヤントラ

Lakshmi Yantraヤントラはサンスクリットで”楽器”を意味する言葉またはシンボルです。ラクシュミーは全ての 優しさの母であるヒンドゥーの女神です。ラクシュミーは心を平穏にし歓迎する母の像で、ブラフマンやシヴァと並らぶヒンドゥー教の最高神の一つであるヴィ シュヌに、敬虔なる信者に代わって嘆願しています。別の至高の存在でるナラヤンの配偶者として、ラクシュミーは世界の母として信仰されています。彼女は神 の聖なる資質や精神的な女性的エネルギーを体現しています。通常ヒンズー教では、養育の母像であるラクシュミーの代祷を通してヴィシュヌの恩恵や寛大さに 近づくことができます。

Tapuat(ラビリンス)

三つの女神

Triple Goddess

左側の上限の三日月と右側の下弦の三日月の間に挟まれた満月のシンボルは三つの女神を象徴しています。復興異教主義と ウィッカ文化で五芒星の次に顕著なシンボルです。復興異教主義とウィッカ文化は、古代から存在していた自然崇拝の20世紀版です。

これらは自然宗教や地球宗教とも呼ばれています。復興異教主義と ウィッカにとって三つの女神とはケルトの母の女神に匹敵し、満月は子育てをする母に、そして2つの三日月はそれぞれ少女と老婆を表しています。

三脚巴

Triskeleこのシンボルは世界中の至るとこで見られます。多くの文化や世代で神の化身となってこのシンボルが登場し、その中で最も 一般的なものが、三つの渦巻きが合体した形や、三本の曲がった人間の足が中心から回転対照的な形で描かれているものです。同様に三つの数字の7やそれに似 た三つの突起などから構成されているものもあります。多くの古代文化でこのシンボルが見られますが、一般的には母の女神と女性における三つの段階、少女- 無邪気で純粋、母-慈悲と育児、老婦人-年をとった経験と知恵、を表すケルト起源の象徴として認められています。

カメ

Turtleアメリカンインディアンの民話では、多くの場面でカメは大洪水から人類を救っています。背中に人間の抱える大きな重荷を 静かに背負っている不滅の母なる大地、マカを象徴しています。多くの種類のカメの下腹部が13個のセクションに分かれています。この13個のセクションが 13の月に例えられ、カメが月の周期と女性の持つ強力なエネルギーに象徴されている理由です。アメリカンインディアンは、自分たちが母なる大地を大事にす ることで、カメが人類を大切にし守ってくれると信じています。カメが甲羅からは離れることができないのと同じように、私たち人間も母なる大地に対して行っ た結果から逃れることはできないということを思い起こさせています。

これらの母性を意味するシンボルはその背景にある文化によって異なりますが、母性と そのシンボルには万人の思考パターンに共通した不思議と興味深い類似点を見ることができます。

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